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基本処理をした「楮(こうぞ)」を、流水の中で少しずつ浮かしながら、混じった不純物を一つひとつ丁寧に取り除きます。。
「楮」本来の美しい光沢が出てきます。
※原料の楮については原料のページで紹介しています。
塵を取り除いた「楮」を握りこぶし程の大きさにして固く絞ります。
その「楮」の繊維をより細かくほぐすために、大きな切り株の上で杵を使いゆっくり丁寧に叩いていきます。
叩く度合いは仕上げる紙に応じて加減します。
漉き舟の中に清水を張り、原料の「楮」と「粘液・ネリ」を入れます。
このネリは、「楮の繊維」を水中で分散させる働きがあります。
これらを「マガ」を使って撹拌します。
※この段階で、楮の黒皮や細かくした色紙のなどを混ぜることもあります。
初めは少量の紙料液をすくい、「簀桁」を水平にして紙料液を全体に行き渡らせ落水します。
次に紙料液を大目にすくい、桁を水平に保ちながら前後左右に動かし、原料が均等になるようにしながら落水させます。
この動作を厚さに応じて2~数回くり返します。
※「簀桁」は道具のページで紹介しています。
漉いた紙は、間に不織布を挿みながら紙床に重ねていきます。
作業を終えた紙床は、板をのせて一晩置きます。
紙床を厚い板ではさみ、圧搾機でゆっくり時間をかけて余分な水をしぼり出します。
圧搾により、コシのある強い和紙ができます。
圧搾した紙を不織布から乾燥機の温めたステンレスの板へ移し、専用の「刷毛」で軽く押さえながら貼り付けます。
20分前後で乾燥します。
※「刷毛」「乾燥機」については道具のページで紹介しています。
天日乾燥の場合、幾種類かの板を使います。
不織布から板に移し、専用の刷毛で貼り付けます。
ゆっくりと天日で乾燥させます。
陽の光を浴び、光沢のあるあたたかい和紙の名刺に仕上がります。
日本には古くから「墨流し」という技法がありました。
その起源は平安時代に遡るとされます。
ここではマーブリングインクを使って「色墨流し」をやってみました。
この写真は、マーブリングで彩色した名刺用台紙に、インクジェットプリンタで印刷しました。
デザインはイラストレーターを使いますので、お気に入りの写真やロゴマーク・イラストなど自由に印刷できます。
もちろんカラー印刷も可能です。
ハガキサイズ以上は顔料インクでの印刷も可能です。
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「世界に一枚だけの名刺が出来るまで・・・」